メトロンマーカー(Metron Marker)は、全世界のエレクトロニクス会社においてプリント回路のエラーをマーキングする標準仕様として採用されています。粘着剤付のドットや矢印の代りに使用する時は、労働経費で約75%、材料費で約89%の節減になります。この使い捨て可能なペンは、スタンダード・チップ(0.031オリフィス)の場合12,000ドット以上分、マイクロチップ(0.013オリフィス)の場合25,000ドット分以上のインク容量があります。
プリント回路ボードのマーキングにはパーマネント・インクとリムーバブル・インクが最もよく用いられます。これらのインクには最も明るい顔料が含まれています。これらの顔料は光を反射すると同時に、青から紫外領域の波長の光を顔料固有の可視範囲の波長の光に変換し発光します。必要な場合には紫外線を照射することによっても明るく発光します。
この新しいスクイーズ・タイプ(squeeze−type)のペンMetron Markerは長いニードル状のアプリケータを有しているため、到達困難な狭いところでも容易にマーキングできます。指の力によってインクのでる量をコントロールできます。インクをアプリケータに供給しない限りマーキングされません。指の力を抜くとインクはペンのボディ内へ吸引されますので、目づまりを防ぎます。
パーマネントおよびリムーバブル・インクは水を基材とした非常に明るい蛍光性インクであり、いかなる表面にもマーキング可能です。テフロンや油膜が存在している表面にさえも使用可能です。接着力は当然のことですが表面状態によって異ります。インクは電気的に絶縁性であり、シリコン等の不純物を含みません。インクに含まれている顔料は大抵の溶剤に対して非常に安定であり、また腐蝕性はありません。インクはアセトン、トリクロルエチレン、フレオン、アルコールおよび他の多くの溶剤によって除去可能です。インクの蛍光色は約177℃(350°F)まで耐え、それ以上では脱色します。インクは塗装された表面を侵しません。そして無毒です。医用、園芸用、農業用、養蜂用および他の種々の工業分野において用いられつつあります。