朝日物産株式会社

サーマックス THERMAX(c)


 サーマックス 非可逆性クリアライン示温ペイント

 変色原理 .

一般に、物質は温度の変化に伴い、その物質特有の色の変化をします。サーマックス(非可逆性)クリアライン示温ペイントは、示温顔料の熱分解、固体反応等の化学変化に基づくこの現象を利用したものです。サーマックスのペイントには、極めて温度に敏感な顔料が配合されております。これは、非可逆性で、加熱前と加熱後の色の変化は明瞭で、熱にさらされた面の状態を鮮明に記録します。

 種 類 .

サーマックスクリアライン示温ペイントには、135〜630℃の範囲で単色変化するシングルチェンジタイプのものと、150〜1100℃の範囲で多色変化するマルチチェンジタイプの2種類のペイントがあります。

 構成物質および特性 .

サーマックスクリアライン示温ペイントは、基本的にはアクリルラッカーに温度に敏感な顔料を精巧に混合したものです。どのタイプのペイントに使用されている顔料も、各々の温度で変化するように特別に配合されています。顔料は、一定レベル以上に加熱されると、化学反応を起こし、それが色の変化となって表れます。
ただし、サーマックスの示温ラベルのように融点を持つ物質であれば瞬間的に変化しますが、ペイントの場合には、顔料の高感度粒子の分子構造が熱によって比較的緩やかに変化を起こしますので、融点を持つ物質のそれよりは、時間を要するということになります。
それゆえに色の変化で温度を査定する場合には、時間的要素を考慮せねばなりません。
また、このペイントは、加熱時間と加熱温度により変色温度が変化するという特性を持っています。サーマックスクリアライン示温ペイントでは、所定の時間(10分間)加熱されたときに変色する温度を設定しておりますが、ペイントが短時間にそのペイントの設定温度より高い温度で加熱をされた場合でも変色し、また、逆に設定温度より低い温度で長い時間加熱された場合でも、変色する特性を持っています。
したがって、10分間以上加熱される物の温度測定を行う場合は、加熱時間と変色温度に特に注目しなければなりません。
但し、10分から50時間までの加熱時間に対する変色温度の変化をグラフに表すと、ほぼ直線になります。また、50時間を超える場合についての温度変化は、ほとんどなくなり、各ペイントも一定の温度以下では絶対に変色しません。これを”トリガー温度”と言います。


リサーチキット(ペイントキット)

シングルチェンジペイント(15本)
SC97・SC120・SC165・SC235・SC250・SC350・SC370
・SC430・SC560・SC610 計10本
マルチチェンジペイント(15本)
GT1・C2・C3A(RED)計3本
ペイント溶剤、塗布用ハケ 各1
サーマックス示温ラベル8レベルサーモメーター ストリップレンジA−E
各5枚セット


[ トップページ ] [ カタログ目次 ] [ お問い合わせ ]

Copyright (C) 1998.2007 ASAHIBUSSAN Corporation. All Rights Reserved.